【VBA】PDF出力マクロの作り方～名前を付けて保存を完全自動化～

PDF出力を自動化したい！好きなフォルダに好きな名前を付けて保存したい！

こんな処理をVBAを使って実現します。

この記事では

指定するフォルダに好きな名前を付けてPDF出力するマクロの導入方法

を図やサンプルコードを用いてご紹介。

本記事を参考と以下のような問題を解決できます。

「日付け」を含めた名前で保存したい
「セルに入力したテキスト」を含めた名前で保存したい
「任意のテキスト」を含めた名前で保存したい
指定するフォルダに保存したい

毎日PDF出力を手作業でやっている！という方は是非参考にしてみてください。

エクセルVBAを使って毎日のルーティーン作業を自動化しちゃいましょう。

1 【効率化VBA】PDF出力(指定するフォルダに名前を付けて保存)マクロとは
2 業務内容に合わせてPDF出力マクロを導入するには
- 2.1 PDF出力マクロを自分で導入する
- 2.2 PDF出力マクロ開発を外注に依頼する

【効率化VBA】PDF出力(指定するフォルダに名前を付けて保存)マクロとは

サンプル事例として、

指定するフォルダに好きな名前を付けてPDF保存するマクロを使って「作り方」「導入方法」を解説

していきます。

PDF出力マクロの概要がこちら

指定するフォルダ内にPDF出力する
ファイル名は「A1セル+給与支給明細書+年-月」にする

という処理を自動化できます。

PDF出力マクロの使い方

サンプルPDF出力マクロの使い方は

I2セルに「保存先のフォルダ場所」を入力し、実行ボタンを押下する

たったこれだけです。

こんな感じ

これだけでPDF形式のデータを「名前を付けて保存」することができます。

PDF出力マクロの作り方

PDF出力VBAにはExportAsFixedFormatメソッドを利用します。

基本構造

object.ExportAsFixedFormat(Type, FileName, Quality, includedocproperties, ignoreprintareas, From, To, openafterpublish, FixedFormatExtClassPtr)

Type	XlFixedFormatType列挙を指定
FileName	保存するファイルの名前
Quality	Xlfixedformatquality列挙定数を指定
IncludeDocProperties	ドキュメントプロパティを含める必要があることを示す場合はTrue、省略する場合はFalse
IgnorePrintAreas	Trueの場合印刷範囲が無視、Falseの場合発行時に印刷範囲セット
From	発行を開始するページのページ番号を指定
To	発行を終了するページの番号を指定
OpenAfterPublish	Trueの場合ファイルが公開された後にビューアーに表示、Falseの場合ファイル公開後ビューアー表示なし
FixedFormatExtClassPtr	FixedFormatExtクラスへのポインター

複雑な処理は必要ない！という場合は、

「object」「Type」「FileName」の３つの要素だけ

を設定するだけでもOKです。

具体例はこんな感じ

ActiveSheet.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, Filename:=folder_path & “PDFデータ"

object・・・対象となるブックやシートを指定

→ActiveSheet

操作中のシートを対象とする

Type・・・出力形式を設定

→xlTypePDF

拡張子がPDF形式のファイルを作成する

FileName・・・保存先とファイル名を入力

→ThisWorkbook.Path & “\"& “PDFデータ"

マクロを設定したブックと同じ場所に「PDFデータ」というファイル名で出力される

難しく感じるポイントは「FileName」をどう定義するのかないでしょうか。

ファイル名にマクロ実行時の日付、時間を含めることでファイル名の被りによるエラーの発生を防ぐことができるのでおすすめです。

続いて、

指定するフォルダに好きな名前を付けてPDF保存するマクロでExportAsFixedFormatメソッドがどのように使われているのか

を解説していきます。

ExportAsFixedFormatメソッドが使われているコードの抜粋がこちら

MyFolder = Cells(2, 9)
ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, Filename:=MyFolder & "\" & Ash.Cells(1, 1) & "　" & "給与支給明細書" & "　" & Format(Now, "ge") & "-" & Month(Now) & ".pdf", Quality:=xlQualityStandard, OpenAfterPublish:=False

１行目のコードは、変数MyFolderにI2セルの「保存先フォルダパス情報」を格納する

２行目のコードは、変数MyFolderで保存先を指定し、PDFデータ名を「Ash.Cells(1, 1) & “　" & “給与支給明細書" & “　" & Format(Now, “ge") & “-" & Month(Now) & “.pdf"」で指定する

という意味です。

保存先の指定とファイル名の付け方

をしっかり行えばPDF出力マクロの完成です。

PDF出力マクロの導入方法

PDF出力マクロの導入方法を順番に解説していきます。

1.Moduleを作成

2.Module1にコードを入力

コードは次で紹介するサンプルをコピペしてもOKです。

3.PDF出力マクロのサンプルコード

 Sub PDF出力()
    Dim Ash As Worksheet
    Set Ash = ThisWorkbook.Worksheets("PDF出力")
    gyoa = Ash.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    Dim MyFolder As String
    Dim Cou1 As Long
    'PDF保存先のパスを変数格納
    MyFolder = Cells(2, 9)
    Ash.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, Filename:=MyFolder & "\" & Ash.Cells(1, 1) & "　" & "給与支給明細書" & "　" & Format(Now, "ge") & "-" & Month(Now) & ".pdf", Quality:=xlQualityStandard, OpenAfterPublish:=False
 End Sub

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