【電験三種を活かせる仕事5選】転職を考えている方は必見!年収アップが狙える職種
電験三種を取得しようと思ってるんたけど、実際どんな仕事ができるの?転職に有利なの?
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論から先にご紹介すると、
電験三種は独占業務を持つ国家資格のため、取得すれば確実に年収アップと安定した転職が可能
です。
実際に私は電験三種の効力を使って転職をし、
年収1,000万円以上、家族との時間を確保できる
ようになりました。
会社員として働いていた頃より年収は300万円以上高くなってます。
電験三種を取得した全ての人に当てはまるわけではありませんが、
今よりも好条件で働ける環境を選択できるようになる
のは間違いありません。
この記事では、実際に電験三種の効力を使って転職した私が厳選した「電験三種を活かせる仕事5選」を具体的な年収相場や仕事内容とともに詳しく解説します。
電験三種という国家資格について理解を深めたい!という方は是非本記事を参考にしてみてください。
電験三種とは?資格の基本情報と独占業務を解説
電験三種は電気のスペシャリストとして一生役立つ国家資格です。
電気設備の管理監督は電気主任技術者だけができる特別な仕事のため、転職や年収アップに直結する価値の高い資格として多くの方に選ばれています。
「電気」は生活に欠かすことができないエネルギーのため、この資格があれば将来にわたって安定した仕事に就けるでしょう。
第三種電気主任技術者の正式名称と資格概要
電験三種の正式名称は「第三種電気主任技術者試験」で、発電所や変電所、工場やビルなどに設置されている電気設備の保守・監督を行うための国家資格です。
この資格は電気のプロとして認められる証であり、難易度が高い試験として知られています。
国家資格のため一度取得すれば生涯有効で、更新の必要もありません。
電気業界で働く人だけでなく、これから電気関連の仕事に就きたい方にも人気の資格となっています。
電験三種で扱える電気工作物の範囲
電験三種は電圧5万ボルト未満、かつ出力5,000kW未満の電気工作物を取り扱う際に必要な資格です。
一般的な電柱の電圧は6,600ボルトのため、多くの建物や施設の電気設備を管理できる範囲となります。
工場やビル、商業施設、マンションなどの受変電設備がこの範囲に含まれるため、実際の仕事では幅広い現場で活躍することが可能。
この範囲の電気設備は私たちの身の回りにたくさんあるため、就職先も豊富で安定した需要が見込めます。
独占業務だから食いっぱぐれなし!資格の強み
電気設備の保守・監督業務は、電気主任技術者の独占業務であり、無資格者が行うことはできません。
これは法律で決められているため、電験三種を持っていれば他の人には代替できない特別な仕事に就けます。
AIが発達しても最終的な責任は人間が持つ必要があるため、将来性も安心です。
電気は現代社会に欠かせないインフラのため、この資格があれば「食いっぱぐれ」という心配はありません。
年齢を重ねても経験とスキルが評価され、長く働き続けることができる職業といえるでしょう。
電験三種を活かせる仕事5選!具体的な職種と仕事内容
電験三種の資格を活かして働ける職場は多岐にわたります。
ビルや工場、発電所など様々な現場で電気設備の管理や保守点検を行う重要な仕事です。
どの職場でも電気の専門知識を活かして安全で安定した電力供給を支える役割を担います。
経験を積むほど年収アップや管理職への道も開けるため、転職を考えている方には特におすすめの職種です。
ビルメンテナンス業界での電気保安業務
ビルメンテナンス、いわゆるビルメンといわれる職種に転職した場合、その年収は400万円~500万円ほどとなります。
オフィスビルや商業施設、マンションなどの電気設備を日常的に点検し、故障やトラブルが起きないよう予防保全を行います。
月次点検では電圧や電流値の測定、年次点検では詳細な絶縁測定や接続部の確認を実施します。
規模の大きなビルでは複数の設備を管理するため、やりがいも大きく、建物の安全を守る重要な役割を担います。
電気保安法人での保安管理業務
電気保安法人に所属する電気主任技術者は、複数の建物を担当し、月に1回程度の月次点検を行います。
各建物を巡回して電気設備の状況を確認し、問題があれば速やかに対応します。
1日で複数の現場を回るため、様々な種類の電気設備に触れることができ、知識と経験を幅広く積むことが可能。
外回りの仕事が中心となるため、デスクワークよりも現場での作業を好む方に向いています。
責任は重大ですが、電気のプロとして社会に貢献できる充実感のある仕事です。
製造業・工場での設備保全エンジニア
製造業の工場では生産ラインの停止は大きな損失となるため、電気設備の保全は極めて重要な業務です。
予防保全により設備トラブルを未然に防ぎ、万が一の故障時には迅速な復旧作業を行います。
工場の電気設備は複雑で大規模なものが多く、高度な技術力が求められます。
そのため年収も高めに設定されることが多く、技術者としてのスキルアップも期待できます。
製造業は日本の基幹産業であり、安定した雇用と将来性が魅力的な職場環境です。
太陽光発電・再生可能エネルギー業界
脱炭素社会の実現に向けて太陽光発電などの再生可能エネルギーの需要が急拡大しています。
太陽光発電所では発電設備の保守点検や監視業務が主な仕事となります。
パワーコンディショナーや変圧器などの電気設備の管理を行い、安定した発電を維持します。
新しい技術分野のため将来性が高く、環境問題の解決に貢献できるやりがいのある仕事です。
全国各地に設備があるため、地方での就職機会も豊富で、成長産業として注目されています。
建設業界での電気工事監督業務
建設現場では電気工事の施工管理や安全管理を行う監督業務があります。
設計図面に基づいて工事が適切に進められているかチェックし、完成後の試験や検査業務も担当します。
新築ビルや工場の建設プロジェクトに参加するため、大きなやりがいを感じることが可能です。
建設業界は人手不足が深刻化しており、電験三種の資格を持つ技術者は特に重宝されます。
プロジェクトの成功に直接関わる責任のある仕事で、技術者としての成長も期待できる職場環境です。
電験三種取得者の年収相場と待遇面のメリット
電験三種を取得すると高い確率で年収のアップが期待できます。
資格手当の支給や昇進の機会が増える、転職者でも好待遇という企業がほとんどです。
転職サイトでも「電験三種取得者好待遇」という条件が多い。
電験三種の年収は、およそ400万円~550万円程度で、昇進のチャンスも増え、結果的に給料が上がりやすくなります。
独占業務、技術者が不足しているため市場価値が高く、長期的なキャリア形成において大きなアドバンテージとなる資格です。
業界別年収比較表で見る収入アップ効果
電験三種の資格取得者のビルメンテナンス業界での平均年収は458万円、電気保安法人では450万円から600万円、製造業では500万円から700万円程度が相場です。
未経験からスタートしても300万円台から始まり、経験を積むことで確実にステップアップできます。
一般的な事務職と比較すると100万円以上高い収入を得ることができ、専門性の高さが評価されています。
業界や地域によって差はありますが、全体的に安定した収入が期待できる職種です。
資格手当や昇進への影響度
多くの企業で電験三種の資格手当が支給されており、月額1万円から3万円程度が相場となっています。
年間では12万円から36万円の収入アップとなり、基本給とは別に支給されるため確実な収入増となります。
私が勤めていた会社では、
電験三種合格の祝金:5万円、資格手当:毎月3万円
が受給できました。
また、管理職への昇進時に電験三種が必須条件となる企業も多く、キャリアアップの観点からも重要な資格です。
技術部門の責任者や工場長などの上級職に就くための足がかりとなり、長期的な年収向上につながります。
独立開業・フリーランスでの収入可能性
電験三種を活かして独立開業することも可能です。
私は電験三種の効力を使って電気主任技術者として独立し、個人で保安業務を行っています
電気設備の保守点検業務を個人事業として行う場合、設備容量によって報酬は異なりますが1件あたり1万円から5万円程度の収入が見込めます。
複数の顧客を抱えることで月収80万円以上も可能で、会社員時代を大きく上回る収入を得ることが可能です。
また、コンサルティング業務や技術指導なども行えるため、経験と実績を積むほど高単価の仕事を受注できます。
独立には営業力や経営スキルも必要ですが、専門性を活かした自由度の高い働き方が実現できます。
電験三種取得のメリットとデメリット
電験三種の取得を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。
確実に転職や年収アップに役立つ一方で、取得には相応の努力と時間が必要になります。
電験三種は今後も需要が続く可能性の高い資格で、未経験でもOKとする正社員の募集も多くあります。
総合的に判断すると、将来性と安定性を重視する方には非常に価値の高い資格といえます。
転職・就職での具体的な有利性
電験三種を取得すると転職市場での評価が大幅に向上します。
求人サイトでは「電験三種優遇」「資格手当あり」といった条件の良い募集が数多く見つかります。
面接時には専門知識を持つ人材として高く評価され、内定率も大幅にアップします。
特に中高年の転職では年齢がネックになることがありますが、電験三種があれば60歳以上でも就職可能です。
未経験からでも正社員として採用される可能性が高く、キャリアチェンジを考えている方には最適な資格です。
資格取得の難易度と必要な勉強時間
電験三種の合格率は例年10%程度と決して高くありませんが、しっかりと勉強すれば合格は十分可能です。
必要な勉強時間は個人差がありますが、
1日4時間程度の学習を1年間継続することが目安
となります。
電気の基礎知識がない方でも、段階的に学習を進めれば理解できる内容です。
最近では通信講座やオンライン学習も充実しており、働きながらでも効率的に勉強できる環境が整っています。
難しい資格だからこそ取得後の価値が高く、努力に見合ったリターンが期待できます。
取得後に注意すべきポイント
電験三種を取得しても実務経験がなければ即戦力とはなりません。
最初は先輩技術者の指導を受けながら現場経験を積む必要があります。
また、
電気設備は常に進歩しているため継続的な勉強が求められます。
法令改正や新技術への対応も必要で、資格取得がゴールではなく、むしろスタート地点と考えることが大切です。
責任の重い業務のため、安全意識を常に高く持ち、慎重に作業を行う姿勢が求められます。
これらの点を理解した上で取得すれば、長期にわたって活用できる価値ある資格といえるでしょう。
電験三種合格を目指すなら抑えておくべき3つのポイント
電験三種を本気で合格したい!と考えているなら以下のポイントは絶対に抑えておきましょう
- 自分に合った参考書を選ぶこと
- 最低でも1日10分の勉強時間を確保すること
- 絶対に諦めないこと
私は、電験三種の取得に7年もの時間を費やしました。
「4教科全部不合格」「2科目合格を流してしまう」など、
心が折れそうになったことは何度もあります。
しかし、
諦めずに毎年チャレンジし、なんとか合格することができました。
そんな私が電験三種学習を振り返って感じるポイントを詳しくご紹介します。
自分に合った参考書を選ぶ
参考書選びはとても重要です。
人気があり売上No1の教材を選ぶのではなく、解説や回答がわかりやすく感じるもの
を選びましょう。
理論科目や機械科目の過去問を解答を見ながら勉強しているとき、
「ここの途中計算のやり方、考え方が理解できないのに省略されてる!!なんでこの解答になるのかがわからん!!」
ということが多々ありました。
こんな問題を解決する方法が、
いくつもの参考書の解答ページを見比べて、解説がわかりやすいかをチェックすること
です。
ちなみに、過去問なら『電験3種過去問題集(電気書院)
わかりにくい途中計算を順序立てて解説してくれるのでめちゃくちゃわかりやすい。
参考書なら完全マスター電験三種受験テキスト
こんな細かい範囲まで解説してくれるの!!?というくらい細かい範囲を網羅しています。
完全マスターシリーズの参考書を使って学習していれば、今まで見たことのない問題が出題されることはなくなるでしょう。
最低でも10分の勉強時間を確保する
たったの10分でなにができるの?と感じるかもしれませんが、
10分あれば法規の重要ポイントを2回くらい頭の中で復習する
ことができます。
もちろん、初見の学習なら勉強時間10分は短すぎてほとんど意味がありません。
出題範囲を時間をかけて勉強し、内容の理解後、頭の中だけで復習してみてください。
10分あれば広範囲の復習が可能です。
仕事がどんなに忙しくても『10分間の復習』を毎日繰り返せば、単語や数値を忘れることはありありません。
合格まで絶対に諦めない
電験三種は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目で構成されていて、広範囲から問題が出題されます。
全科目を1発で合格してしまう天才もいますが、私のような凡人にはハードルが高すぎです。
科目合格の制度を利用して少しずつ合格していれば、電験三種の取得は夢ではありません。
個人的に、
科目合格制度は途中で挫折するかどうかを見極めるためのシステムではないのか
と思っています。
どの科目も1度は科目合格をしたことがある。でも、2以上の科目を同時に合格することができず電験三種の取得が達成できていない。
このような方は絶対に諦めずに受験し続けてください。
既に電験三種取得のポテンシャルはあるので、複数科目で得意範囲が出題されれば合格間違いなし。
出題範囲の広い電験三種の試験は「忍耐」「継続」が大切です。
電験三種学習中の方は諦めずに受験し続けましょう。