大手ホワイト企業の実態【 ホワイト企業が抱える問題 】
こんな風に考えている方は一旦落ち着いて考え直して下さい。
結論から言うと、ホワイト企業=働きやすい良い会社ではありません。
大手ホワイト企業に10年間勤める私がホワイト企業の実態を紹介します。
目次
私の勤める会社(ホワイト企業)紹介
私は営業、建築、電気、輸送を手掛けるインフラを支えている会社に勤めていて、私は電気設備保守管理部門で働いています。
地元では大手企業と言われて、労働組合やいろんな社内規定で社員がしっかり守られているホワイト企業です。
最近のコロナ禍で会社の収益が大幅には減ったのにも関わらず、お給料の未払いやリストラの心配が全くありません。
大きい会社のため私が体験できていないことがほとんどだと思います。例えば、同じ企業なのに営業部門や建築部門との関わりが全くないので実態がわかりません。なので私が10年間働いた電気部門での我が社の実態を紹介します。
ホワイト企業のメリット
休みを自由に取得できる
社員には休みを取得する権利が与えられているので計画的に休みを取得することができます。さらに、一年間で必ず5日分の年休を取得しなければならない!という法改正のおかげで管理者から有給を消化するように促されます。
どうしても抜けられない仕事がある日は別ですが、私の働く会社では自由に休みを取ることができます。
安定した生活の確保
賃金規定に定められたお給料(基本給)は毎月必ず支払われます。ボーナスは会社の業績によって年毎に異なりますが、年2回支払われます。
個人年金や厚生年金なども会社が一部負担してくれています。
安定した収入を得ることができる!という点が大手ホワイト企業の最大のメリットではないでしょうか。
教育制度の充実
大企業は人材育成を充実させなければいけません。私の会社では業務に必要ないろんな研修を受けることができます。さらに研修の中には資格が取得できるようなものがあり、私は玉掛け資格、危険物乙4の資格を取得することができました。
ホワイト企業のデメリット
やりがいを見つけることは難しい
大きい会社では、一人では達成できないような大きい仕事がほとんどです。そのため業務の細分化が行われ、個人の仕事のやりがいや成果が見えづらくなる!という傾向にあります。
例えば、大きいビルの電気設備の新設工事の監督業務を任されたとき、私の業務はいろんな系統の業者との工事日程の打ち合わせです。電気の技術的な部分を考えることがほとんどなく、ものづくりを達成した!という感覚がほとんどありませんでした。
大きい会社では、個人が考える仕事のやりがいと実際の仕事内容が異なる!ということがほとんどです。
労働基準監督署による働き方改革の影響を受けやすい
働き方改革により年休取得の義務化や超過勤務時間の厳正化によりとても働きづらい環境になっています。
特に超過勤務の厳正化により残業ができなくなっています。私の会社では「急ぎの仕事がないなら帰ること」「残業するなら管理者に業務内容、時間を報告すること」というような決まり事が設けられたので、残業をする人がほとんどいません。
残業がないのは良いことでホワイト企業だ!と思うかもしれませんが、そうではありません。
任される仕事は減らないのに、仕事ができる時間が減る!ということです。これはやりたい仕事がやりづらくなるので、やりがいの低下に繋がります。
社員を守るはずの規定のせいで働きずらい環境がうまれる
大きい会社ではさまざまな規定が定められています。規定のおかげで大勢いる社員の意思統一をすることができ、円滑に業務を進めることができる!というメリットがあります。
しかし私の会社では規定の数が多くなりすぎていることが問題となっています。
例えば、津波対応規定や地震対応規定など異常事態にどのような行動をとるべきか定められた規定があります。日常の業務で忙しいのに、いつ発生するかもわからない異常事態に必要な規定なんて理解しているはずがありません。
しかし会社員であるいじょう規定に定められた行動をとらなければ就業規則違反になる可能性があります。
大きい会社では覚えきれない数の規定で縛られながら働かなくてなりません。
働かない人が多い
ホワイトで大企業な会社ほど規定や労働組合がしっかり整備されています。そんな会社ほど働かない人が多くいます。
なぜなら賃金規定や就業規則などの規定でしっかり給料や賞罰について定められていて、頑張ってもお給料は上がらない!頑張って働かなくてもクビにならない!ということが定められてしまっているからです。
仕事をしなくても、始業時間までに出社して問題さえ起こさなければ毎月お給料は確実にもらうことができます。
入社したての社員は仕事を覚えるのと仕事が出来るようになりたい!という一心で頑張りますが、ある程度仕事を覚えた中堅層や年寄りは頑張って仕事を取りに行くことはしなくなります。規定で定められている最低限の仕事しかしません。
頑張ったところで給料が上がるわけではないので当たり前です。
個人を評価する環境
大きな会社は従業員が多く転勤があります。私の会社では3年周期で転勤することになりいろんな人と仕事をすることができます。
転勤があっていろんな人と関わる機会が増えると、個人を評価する環境が生まれてしまいます。
日頃から、あいつは凄い仕事ができた!それに比べてあいつは仕事ができない!というような話題が飛び交っています。
このような環境の中で自分の尊敬する人の評価が低くていつも悪口を言われている!という場合とても働きにくいですよね。同意を求められても困るし話題に参加しなくても自然と話声が聞こえてくるためどうして良いかわからなくなってしまいます。
個人の評価に関する話はみんなが働いてる職場でするのではなく、人事担当者や管理者が職場外でするべきです。そうすると少しは働きやすい環境が生まれるのではないでしょうか。
自分に合った会社選びが大切
ホワイトで大企業はリストラや減給される!という心配がないので、安定した生活を送りたいという方におすすめです。
しかし、大手ホワイト企業だから良い企業!というわけではありません。
いろんな規定で守られている反面、仕事をやりづらい場面が多くあります。
頑張った分お給料を貰いたい、やりがいのある仕事をしたい!という方にはホワイトな大企業は不向きな場合があります。
どのように働きたいのかをしっかり考えて自分に合った働き方をしていきましょう。
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