電験三種法規科目勉強のコツ【類似する用語を比較しながら集中的に覚える】

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豆父ちゃん

電験三種法規科目の点数が上がらない。勉強のコツはないの?

こんな疑問にお答えします。

この記事では私が実践していた類似する用語を集比較しながら集中的に覚える!という勉強方法を紹介します。

私は働きながら電験三種の勉強を行い、7回目の試験でやっと合格することができました。

電験三種には電力・機械・理論・法規の4科目があり全て合格しなければ資格を取得することができません。中でも一番手こずった科目が法規科目です。法規科目は他の科目と違って暗記範囲が広く勉強に時間がかかってしまいます。さらに全く勉強していない範囲から出題された場合、計算問題とは違って当てずっぽうで回答するしかないので正解率が下がってしまいます。

出題範囲が広いため時間をかけて勉強しなければならない法規の勉強のコツ【類似する用語を比較しながら集中的に覚える】を紹介します。

この記事で紹介する内容を毎日少しの時間でいいので復習してください。復習を繰り返し内容が記憶に定着したとき法規の点数が伸びてくるはずです。

私はこの勉強法を実践するようになってから過去問や試験予想問題で最低でも30点は確実に取れるようになりました。法規の点数をなかなか上げることができない!という方は記事をチェックしてみてください。

 

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類似する用語とは

類似する用語とは、「使用電圧」と「対地電圧」といったような似たような意味合いの用語!ということです。参考書を読んでしっかり内容を理解していたとしても、選択肢に複数の類似する用語が記載されると迷いが生じてしまい、点数を落としてしまいます。迷わず正解を選ぶには、ただ参考書を流し読みするのではなく類似する用語に慣れておく必要があります。問題の傾向を理解し、類似する用語をしっかり把握することで点数を飛躍的にアップさせることが可能です。

この記事では、出題率の高い範囲から類似する用語をまとめたものを紹介しています。試験直前の復習に利用してみてください。

下記の記事では、法規以外の参考書についても詳しく紹介しています。電験三種の勉強するにあたって参考書選びはとても重要です。電験三種に関する参考書、問題集、教科書などいろんな種類が発売されています。欲しい参考書の目星をつけずに買いに行っても、なにをかっていいのか迷ってしまうと思います。

記事で紹介されている参考書は電験三種を取得することができた私が実際に使って、わかりやすい!使いやすい!と感じたものです。是非参考にしてみてください。

 

使用電圧対地電圧

試験では使用電圧と対地電圧を比較するような問題が出題されます。電気設備の技術基準には両方の用語が使われているので、どのような規定のときにどちらの用語が使われているかを正確に把握する必要があります。

【用語の定義】

・使用電圧・・・電路を代表する線間電圧

 

 


上記は電気設備の技術基準の中でも出題率の高い範囲を抜粋したものです。「使用電圧」と「対地電圧」がどのようなときに使われているかを比較しながら見比べてください。

単語検索機能で電気設備の技術基準を検索すると、「使用電圧」が421個、「対地電圧」が48個という結果になりました。規定の中では「使用電圧」という用語が使われることが圧倒的に多い!ということも頭に入れておくといいでしょう。

 

難燃性自消性のある難燃性不燃性耐火性

難燃性、自消性のある難燃性、不燃性、耐火性この4つの単語が選択肢でごちゃ混ぜで出題されると多くの方が回答に迷ってしまうのではないでしょうか。

まずはそれぞれの用語の意味を正確に理解する必要があります。

【用語の定義】

  • 難燃性・・・炎を当てても燃え広がらない性質
  • 自消性のある難燃性・・・難燃性であって、炎を除くと自然に消える性質
  • 不燃性・・・難燃性のうち、炎を当てても燃えない性質
  • 耐火性・・・不燃性のうち、炎により加熱された状態においても著しく変形又は破壊しない性

用語を頭に入れたあと言葉で覚えようとするよりも、燃えづらいランキングで覚えた方が記憶に残ります。

難燃性 > 自消性のある難燃性 > 不燃性 > 耐火性

難燃性が一番燃えづらい!というランキングになります。燃えづらいランキングを理解したあとは、電気設備の重要度に当てはめて考えるとイメージしやすくなります。

例えば、絶対に火災を発生させてはいけない箇所に施工する電気は耐火性ではなく難燃性のものを使用する!というようなイメージです。試験問題でも解答に迷ったら、施工する電気設備のイメージをして解答してみましょう。意外と正解を選択することができます。

上記は電気設備の技術基準の中でも出題率の高い【地中電線と他の地中電線等との接近または交差】の一部を抜粋したものです。難燃性、自消性のある難燃性、不燃性、耐火性がどのようなときに使われているかを比較しながら見比べてください。

 

電気使用場所と需要場所

「電気使用場所」と「需要場所」が選択肢にごちゃ混ぜで出題されると解答に迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。参考書をなんとなくただ読んでいると「電気使用場所」と「需要場所」の違いなんて気にせず読み進めていけるのですが、問題にされるとどっちが正解なのかわからなくなってしまいます。「電気使用場所」と「需要場所」の違いをしっかり把握していなければ正解を選ぶことは難しくなります。

【用語の定義】

  • 電気使用場所・・・電気を使用するための電気設備を施設した、1の建物又は1の単位をなす場所
  • 需要場所・・・電気使用場所を含む1の構内又はこれに準ずる区域であって、発電所、変電所及び開閉所以外のもの

上記は電気設備の技術基準の中でも出題率の高い範囲を抜粋したものです。規定を丸暗記しなくていいのですが、「電気使用場所」と「需要場所」がどちらであるのかすぐに解答できるくらい勉強しておきましょう。単語検索機能で電気設備の技術基準を検索すると、「電気使用場所」が20個、「需要場所」が17個という結果になりました。規定の中ではほぼ同数の用語が使われています。

 

配線用遮断器過電流遮断器

「配線用遮断器」と「過電流遮断器」の両方が選択肢にあり適切な方を選べ!という問題がよく出題されます。どちらも同じブレーカーではないのか?と思われる方がほとんどだと思います。

2つの用語の違いを明確に定義している資料を探し出すことができませんでした。いろんな資料を調べた私なりの見解としては以下のようになります。

【用語の定義】

  • 過電流遮断器は電線や機器を含めた電炉を保護する目的のブレーカー
  • 配線用遮断器は電線の保護する目的のブレーカー

※あくまで私なりの見解であって、誤った情報かもしれませんのでご了承ください。

イメージとしては、過電流遮断器 > 配線用遮断器ということになります。

単語検索機能で電気設備の技術基準を検索すると、「配線用遮断器」が13個、「過電流遮断器」が131個という結果になりました。規定の中では「過電流遮断器」という用語が使われることが圧倒的に多い!ということも頭に入れておくといいでしょう。

 

法規の勉強は毎日の復習が重要

法規のように出題範囲が広く覚えなければならない用語や数値が多い科目は、毎日の復習が重要です。

毎日義務付けて勉強することはとても大変なので、最初は3日に1回、2日に1回というペースでいいと思います。復習することに慣れてくると復習に必要な時間が短くなり毎日の復習が全然苦にならなくなってきます。

私はこの記事で紹介した内容を全て復習するのに10分程度時間しかかかっていません。最初は用語の意味を確認する作業などで時間がかかっていましたが、慣れてしまえば確認して頭の中で整理することができるようになります。

10分程度の復習なら余裕でできる!と思われた方がほとんどだと思います。

この復習学習方法はまとまった勉強時間の確保が難しい社会人におすすめの勉強法です。

下記の記事では、資格取得に向けて勉強する社会人の勉強のやり方について紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

復習に入る前の「内容や意味を理解する」段階で、私には理解できない!覚えることが多すぎて私には無理!と挫折してしまう方が多くいらっしゃいます。

内容を理解するまでは復習ではないので時間がかかって当たり前です!挫折することなく頑張りましょう。

 

法規のおすすめ参考書

電験三種を勉強するにあたって、参考書選びはとても重要です。選び方としては、いかに自分に合った解説がされているか!です。

用語の定義や規定などはいろんな参考書を見比べても同じ内容が記載されているし、いくらでもネットで検索することができます。

私がおすすめする法規の参考書はこちらです。

法規の参考書選びで注目すべき点は、内容が細かく詳しく紹介されているか!ということです。

私が以前使っていた法規の参考書は、内容が簡単にまとめられていて要点のみ紹介する!勉強を始めたばかりの人におすすめ!という参考書でした。幅広い範囲を勉強しなければならない法規にピッタリだと思い使っていたのですが、ちょっとマニアックな細かい部分を勉強していなければ解答できない問題に対応できない!というデメリットがありました。

法規は問題数が少なく配点が高い科目なので、1問も無駄にできません。上記でおすすめしている参考書は、マニアックな問題にも対応できるくらい一つ一つの項目が詳細に記載されています。

参考書と同時に購入しておきたいのが、過去問です。参考書の内容を100%理解したとしても問題に慣れていないと合格することはできません。過去問選びで注目すべき点は、計算問題や難しい規定の内容をどれだけわかりやすく解説しているか!です。

私がおすすめする過去問はこちらです。

電気書院の参考書は、「左ページが問題で右ページが解答」という構造になっていてとても勉強がしやすくなっています。そして最大の特徴が、解説がとてもわかりやすい!ということです。参考書を見ながらでも解けない問題が、この過去問に記載されている解説を見ながらだと簡単に解ける!ということが何度もありました。

過去問は最新のものではなく中古本でも十分役立つと私は考えています。実際に私が合格したとき、合格した年よりも10年も古い過去問を使って合格することができました。合格できず来年、再来年と受験し続ける場合であっても過去問を最新のものに買い直す必要はないと私は思います。

中古の過去問は書店や古本屋にいってもなかなか手に入れることはできません。時間をかけて探しに行くより、ネットで購入してしまった方が早いと思います。上記のリンクを是非活用してみてください。