電験三種勉強方法【法規科目電気事業法】

電験三種を受験する以上、試験に合格し、この資格を使って仕事をしたいと考えている方が多いかと思います。

電験三種法規科目では

電気主任技術者の資格
電気工作物
電気用品安全法
などなど

電気主任技術者が理解しなければならない法律が問題として出題されます。

法規科目は全体の問題数が少ないので1問毎の配点が高くなり、1問や2問の不正解が命取りになります。

電気事業法とその他の関係法規の範囲では1問か2問しか出題されません。

覚えなければいけない項目が多い割に出題数が少ないのでモチベーションが上がりずらいと思いますがポイントをしっかり覚えましょう。

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電気主任技術者に関する問題

電気主任技術者の義務や監督範囲、選任に関する問題はよく出題されます。

電気主任技術者の義務

電気主任技術者は、事業用電気工作物の工事、維持および運用に関する保安の監督の職務を誠実に行わなければならない。

 

事業用電気工作物の工事、維持および運用に従事する者は、主任技術者がその保安のためにする指示に従わなければならない。

Point赤文字は下記のよう選択肢になる可能性がある
保安→保全、検査、修繕

試験では、上記文章が「適切」か「不適切」かを問う形式で出題される思います。

Right Caption

豆父ちゃん

試験では、上記文章が「適切」か「不適切」かを問う形式で出題されることが多い赤字だけではなく文章全体を覚えよう

電気主任技術者の監督範囲

 

免状の種類 監督できる範囲
第一種電気主任技術者 電気工作物の工事、維持および運用(全て)
第二種電気主任技術者 電圧170000V未満の電気工作物の工事、維持および運用
第三種電気主任技術者 電圧50000V未満の電気工作物(出力5000kW以上の発電所を除く)の工事、維持および運用
Point赤字の箇所はよく出題されます。
しっかり覚えましょう。

電気主任技術者の監督範囲外の電気工作物

電気工作物のうち水力設備(出力200kW未満を除く)

 

電気工作物のうち気力設備(出力300kW未満を除く)

 

電気工作物のうちガスタービン使用原動力設備(出力300kW未満を除く)


電気工作物のうち原子力設備燃料電池設備

Point赤字の箇所はよく出題されます。
しっかり覚えましょう。

 



電気主任技術者の選任箇所

設置工事のための事業場

水力発電所(出力200kW未満除く)
火力発電所(出力300kW未満除く)
原子力発電所
燃料電池発電所
変電所
送電線
需要設備の設置

当該事業場を直接管理する事業場

発電所(原子力発電所を除く)
変電所
送電受電設備
送電線または配電線

Point赤字の箇所はよく出題されます。
しっかり覚えましょう。
電気主任技術者の監督範囲、監督範囲外、選任箇所をたて続けに紹介しましたが、
「わかりづらい」
と感じた方が多いと思います。
私もここを覚えるのに苦労しました。
しっかり理解を深めてから覚えましょう。
例題を使って説明します。
例)
電気主任技術者の監督範囲外 水力設備
電気主任技術者の選任    水力発電所
Left Caption

豆父ちゃん

出力200kW以上のでっかい水力設備は専門家(ダム水路主任技術者)じゃないと監督できない。
電気主任技術者ではわからないことだらけ無理。。
でも
Right Caption

豆父ちゃん

水力設備以外の電気工作物(変電設備、配電線)の監督は電気主任技術者じゃないとできない。

・・・ということは

 

Left Caption

豆父ちゃん

水力設備以外の電気工作物(変電設備、配電線)の監督は電気主任技術者が監督を行い、水力設備の監督は専門家(ダム水路主任技術者)が行うのか。
だから電気主任技術者の監督範囲外と選任箇所が似たような表記になっているのか。

電気主任技術者選任の特例

1.2つ以上の事業場または設備の主任技術者の兼務

→主務大臣の承認を得た場合可能

2.主任技術者の免状を有しない者を主任技術者に選任

→以下の表に該当し主務大臣の許可を得た場合可能

保安監督できる電気工作物 必要資格
1.出力500kW未満の発電所
2.電圧10000V未満の発電所、送配電線路
3.最大電力500kW未満の需要設備
1.第一種電気工事士資
2.第一種電気工事士試験合格者
3.指定の高圧試験の合格者
1.最大電力100kW未満の需要設備
2.600V未満の配電線路
1.上記の者
2.第二種電気工事士

3.主任技術者選任の免除

→主任技術者の資格を有する者に業務を委託し、かつ経済産業大臣の承認を得た場合可能業務委託できる範囲

出力2000kW未満、電圧7000V以下の水力発電所、火力発電所、太陽電池発電所風力発電所
出力1000kW未満、電圧7000V以下の
上記以外の発電所
7000V以下で受電する需要設備
600V以下の配電線を管理する事業場

 

赤字の箇所はよく出題されます。
しっかり覚えましょう。
Right Caption

豆父ちゃん

電気主任技術者の監督範囲監督範囲外選任選任の特例を紹介しました
似たよう数字や表現がいっぱいで覚えづらい箇所だよね。。
でも試験では、必ずと言っていいほど出題される確率は高いので時間をかけて覚えましょう

過去問の紹介

今回紹介した電気主任技術者に関する範囲の過去問を紹介します。

過去問は一般財団法人 電気技術者試験センターに掲載されています。

過去問一覧表

2016年,問1 2011年,問2 2009年,問3 2007年,問3
2013年,問1 2010年,問1 2008年,問3
2013年,問2 2010年,問2 2008年,問4
2012年,問2 2009年,問1 2007年,問1
2011年,問1 2009年,問2 2007年,問2

※上記で紹介した範囲と似たよう問題も一覧表に載せています

勉強した範囲の過去問をいっぱい解くことで、問題の傾向がわかってくる重要な部分がわかってくるといったメリットがあります。

参考書で勉強した範囲は、その日の内に勉強した範囲の過去問を数問解いてしまう。

という勉強法をおすすめします。

おわりに

電気主任技術者の資格の範囲の紹介をしました。

この範囲は

覚えることがいっぱいで、かつ似たような数字や語句が多い、にもかかわらず出題率が高い。

とても厄介な範囲だと思います。

重要なポンイントや問題の傾向をしっかりと把握して確実に正解できるようにしましょう。

他にも出題率が高い範囲を

電験三種勉強方法〜法規科目似たような数値や表現をしっかり覚える〜
電験三種勉強方法〜法規科目重要な数値〜

で紹介しています。

是非参考にしてみてください。